ソラマメブログ
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2017年01月15日

塗装と光沢を試す。

物づくりの記事を書くような人ってもう殆どいませんね。寂しい限りです(´・ω・` )
ギター制作してて色々試してみたので、休憩がてら書いてみることにします。
一応説明みたいな物も載せてますが、私はグラフィックとかには詳しくないですし、
素人の試行錯誤の結果だと思って見て頂ければと思います。

さて、去年の話ですが、ギターの光沢について少し悩んでいました。
どうにも、リアルな光沢を作ることができなかったんですね。その辺のお話になります。

最終的にできあがったのはこんな感じでした。まぁ十分綺麗だと思います。
塗装と光沢を試す。
でもこれって、素材そのものがテカテカに磨かれてる感じなんですよね。
しかもちょっと角度を変えると、こんな風に白飛びしてしまいます。
塗装と光沢を試す。
それよりなにより、RLのギターって一部の高級品を除けば表面に0.5ミリくらいの厚さでクリアコートがしてあって、もっと立体的な光沢なんですよね。こんな感じ。
塗装と光沢を試す。
イメージでいうと車の新車の輝きみたいな、あーゆう感じです。あれをなんとか表現できないものなのか?…と思い、色々試していました。

…ちょっとその前に、SLの輝きについて少し説明入れてみます。
昔からあったのは低、中、高で設定できる輝きってのがありますね。
素材その物の色が変わってしまうので、金属系の物くらいにしか使えない感じの物でした。
塗装と光沢を試す。
それに加えて、2年位前?からスペキュラーというのが追加されてるようです。
材質タブの「輝き(反射)」のとこにチェックを入れると、通常のテクスチャとは別の、光沢を設定するテクスチャを貼る事ができます。
とりあえず、「デフォルト」を押すとデフォルトテクス用のこんなテクスが設定されます。
塗装と光沢を試す。
板の方を見ると、なんか光ってますね。
設定したテクスチャの右側に「光沢」「環境」という数字があり、光り方も設定できます。この辺の効果は自分で試してみてください。
なんにしても、この方法なら元の素材の色はそのままに、光沢感だけを変える事ができます。革素材とかに最適ですかね。

本来はスペキュラーマップという白黒?の専用テクスを用意するといいみたいなんですが、普通のテクスを設定しちゃっても大丈夫です。
たとえば真っ黒な板に、こんなテクスを設定してみると…
塗装と光沢を試す。
角度を変えて光が当たるとこんな風に見えるようになります。
塗装と光沢を試す。

では、この機能を含めて色々比べてみましょう。
(この光沢設定はグラフィック設定を中と高の間以上にしてないと見えません)

とりあえず4種類を比較してみます。
塗装と光沢を試す。
1は何もなし。ただの板。
2は昔ながらの輝き:中を設定。
3は新型輝きでテクスチャは真っ白のブランクテクスを貼り付け。
4は新型輝きで上記のデフォルトテクスを設定。

それぞれ光り方が違いますね。
ちなみに3番のブランクテクスを設定する方法なら普段使いで使いやすいと思います。

では、太陽の位置を「正午」に設定して、真上から光を当ててみます。
塗装と光沢を試す。
次は斜めから見てみます。
塗装と光沢を試す。
とりあえず、綺麗に見えるのは4番かなー?と思います。
実際には木の板がこんな光り方することはないと思いますが、それはまぁ置いといて…
この4番の設定をちょっといじくってギターに適用したのが、一番上のギターの画像です。
これらの設定をどういじった所で、クリアコートっぽくは見えなかったんですよね…

原因としては、周りの風景が写り込まない事。
光沢を出すと下地の色が見えなくなってしまう事。
このあたりなのかなぁー?と。

前回は疲れ切っていたのでまぁいいやになったんですが、今回は色々試してみたわけなんですよ。
バンプマップ(凸凹)設定を加えてみたり、その上に透明な板を載せて光沢入れてみたり。
その辺りの比較画像を全部載っけるのは大変すぎるので、結果だけ書くことにします。

ようするに、こういう状態を作る事ができればいいんだろうと思ったわけです。
実際の塗装面ってのはこうなってるはず。
塗装と光沢を試す。

手順です。まず、4の板をShift+ドラッグでコピーします。
塗装と光沢を試す。
上の方の板の材質テクスに透過テクスを貼ります。(ライブラリ→テクスチャ→*Default Transparent Texture)
透過しても光沢だけは残るという不思議な状態になります。ガラスの装飾なんかに使えそうですね。
塗装と光沢を試す。
下の板の光沢設定を「なし」にします。
塗装と光沢を試す。
上の板を下の板のちょっと上に配置します。完成。
塗装と光沢を試す。

光り方を見てみます。
塗装と光沢を試す。
どうでしょう?元の4番の時よりは自然になったように思います。
これを、製作中のギターに設定してみるとこんな感じになりました。
塗装と光沢を試す。
普通にやるとこんな感じ
塗装と光沢を試す。
曲面の方が効果が出てるかも。
塗装と光沢を試す。
普通にやるとこう。
塗装と光沢を試す。

どうでしょうかね?(´・ω・` )クリアコートしてあるように見えるでしょうか…?
まだやっぱり違和感はありますが、自然さは少しアップしたように思いますし、上から2番目のSSのような白飛びも抑えられました。

こういう塗装がしてあるのって、身近なものだと楽器と車くらいなのかなぁ…?
使えそうだったら、物づくりの際に使ってみてくださいませ。


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Posted by DOD Ibanez at 22:25│Comments(0) 物作り
 
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